許せない人がいる時

マタイ6 14-15
6:14
もしも、あなたがたが、人々のあやまちをゆるすならば、あなたがたの天の父も、あなたがたをゆるして下さるであろう。
6:15
もし人をゆるさないならば、あなたがたの父も、あなたがたのあやまちをゆるして下さらないであろう。

 

マタイ18 21-35
21その時、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟が私に対して罪を犯したなら、何回赦しべきでしょうか。七回までですか。」
22イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
23そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。
24決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前につれて来られた。
25しかし返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、また持物も全部売って返済するように命じた。」
26家来はひれ伏し、「どうか待ってください。きっと全部お返しします」としきりに願った。
27その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
28ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオン借金をしている仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、「借金を返せ」と言った。
29仲間はひれ伏して、「どうか待ってくれ。返すから」としきりに頼んだ。
30しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。
31仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残らず告げた。
32そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。「不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
33私がお前を憐れんでやったようにお前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。」
34そして、主君は黙って、借金をす仮返済するまでと家来を老役人に引き渡した。、
35あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、私の天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」

 

ルカ17 3-4
3 自分自身に注意を払いなさい。あなたの兄弟が罪を犯すなら,叱責を与え,その人が悔い改めるなら,許してあげなさい。
4 たとえその人があなたに対して一日に七回罪をおかし,『わたしは悔い改めます』と言ってあなたのもとに七回戻って来たとしても,あなたはその人を許してあげなければなりません」。

 

ヨハネ13 12-17
13:12
こうして彼らの足を洗ってから、上着をつけ、ふたたび席にもどって、彼らに言われた、「わたしがあなたがたにしたことがわかるか。
13:13
あなたがたはわたしを教師、また主と呼んでいる。そう言うのは正しい。わたしはそのとおりである。
13:14
しかし、主であり、また教師であるわたしが、あなたがたの足を洗ったからには、あなたがたもまた、互に足を洗い合うべきである。
13:15
わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、わたしは手本を示したのだ。
13:16
よくよくあなたがたに言っておく。僕はその主人にまさるものではなく、つかわされた者はつかわした者にまさるものではない。
13:17
もしこれらのことがわかっていて、それを行うなら、あなたがたはさいわいである。”(口語訳)

 

許せない人がいる時、心は重く、苦しいものですよね。そんな時に、赦しについて考えさせられる聖書の一節をいくつかご紹介します。

 

* **マタイによる福音書 6章14-15節:**
> 人の過ちを赦せば、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださる。しかし、人を赦さなければ、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。

 

このイエスの言葉は、私たちが人を赦すことと、神から赦しを受けることの繋がりを示しています。赦すことの重要性を教えてくれます。

 

* **コロサイの信徒への手紙 3章13節:**
> 互いに忍び合い、だれかに対して不満があるなら、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。

 

私たちが主から赦されたように、私たちも互いに赦し合うようにと勧められています。赦しの模範が示されています。

 

* **ルカによる福音書 6章27-28節:**
> しかし、あなたがたに言う。聞いている者たちよ、敵を愛しなさい。あなたがたを憎む者に親切にしなさい。あなたがたを呪う者を祝福しなさい。あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。

 

これは、イエスが私たちに示された、赦しを超えた愛の教えです。敵を愛し、迫害する者のために祈ることは非常に難しいことですが、この教えは私たちに深い問いかけをします。

 

* **マタイによる福音書 18章21-35節**(七十回も七回まで赦すたとえ話):
このたとえ話は、赦しの無限の広がりを示しています。私たちが人に赦しを与えるべき回数について、イエスは具体的な数ではなく、「いつも」赦すべきだと教えています。

 

赦すことは、時にとても難しいことですが、これらの聖句が、あなたの心を少しでも軽くし、赦しについて深く考えるきっかけとなることを願っています。